【強度行動障害について】強度行動障害を理解するために必要な基本的な知識

雑記

どうもnaodoraです。
今回は、先日naodoraが研修で学んだ「強度行動障害」の基本的な部分についての話をまとめたいと思います。

言葉足らずなところがありましたらご容赦くださいm(_ _)m

「強度行動障害」とは?

「強度行動障害」は障害名ではない

 強度行動障害とは「自傷、他傷、拘り、物壊し、睡眠のみだれ、異食、多動、など、本人や周囲の人の暮らしに影響を及ぼす行動が著しく高い頻度で起こるため、特別な配慮をされた支援が必要になっている状態」のことであり、障害の名前ではありません。

特別な配慮が必要ということは、その原因がわかりづらく、支援もしづらいということが言えます。また、時としては、支援員の対応が、本人の行動を助長させてしまっている場合もあります。

「強度行動障害」とは障害名ではなく、その人が陥っている状態のこと。

なぜそのような状態になってしまうのか

「強度行動障害」になりやすい人

 強度行動障害になる方には、一定の割合で「自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)」の人たちがいます。そしてその中でも、知的レベルが中度~最重度かつ、自閉症の特徴が強い傾向のある人が強度行動障害になりやすいというデータもあります。

それは「未学習」、「誤学習」という状態になりやすいからだと言えるでしょう。

未学習とは

 幼児期や学齢期において、適切な行動を身に付ける力があるにも関わらず、周囲の無理解や誤解から生じる不適切な関わりによって身に付けることができないまま育ってしまうことを言います。

こうなってしまうとどうなるかというと、その場その場にふさわしい行動がとれなかったり、自分の希望や気持ちを適切な方法で周囲に伝えることが難しい状態になってしまいます。

     「周囲の無理解」          「勉強することができなかった」

誤学習とは

 未学習のままでいると、何とか自分の気持ちを伝えようと自分なりの行動をとるようになります。その行動が他害や物を壊す、というような表現の仕方ですと、周囲の人たちはその行動を無理やり制止したり、逆に希望することを何でも受容してしまうと思います。

なんとなく自分の希望が通ることを経験すると、ますます激しい行動で自分の気持ちを伝えたり表現したりするようになり、どんな時でもそのような行動で自分の気持ちを表すようになってしまいます。この状態を「行動障害」と言います。

行動障害とはその人の気持ちの表れ

うまく表現できない不安や不快、緊張という気持ちが行動として表れます。本人にとって嫌な状況が改善されず続くと、その状況から逃れようとその人なりの行動を起こしていきます。それでも嫌な状況が改善されないと更に激しい行動になっていきます。

そのような状況が繰り返されることで行動が固着化(パターン化)した結果が
強度行動障害という状態になります。

嫌な状況から逃れるための行動が固着化すると更に激しい行動になる

ここで注意してほしいのは、未学習や誤学習は、当事者本人に学習する能力がないのではなく、本人にわかりやすい学び方を受けることができなかったことが原因です。

つまり、本人にわかりやすい学び方に合わせて「適切」な行動を学んでいくことが大切です。

ここに言う「適切」とは「周囲が困らない」という意味であり「健常者と同じ」という意味ではありません。

自閉症の特性

強度行動障害に自閉症の方が一定の割合でいると話しました。それでは、その自閉症の方にはどんな特性があるのか、基本的な部分をご紹介していきたいと思います。

まず、自閉症の正式名称は「自閉スペクトラム症」もしくは「自閉症スペクトラム障害」と言います。様々なタイプの方がいて、境目のない連続体として広がっている、という考え方です。

この自閉症ですが、脳の機能的な障害となっています。

ある写真を見たとして、大多数の人は同じ考え方を持つかもしれませんが、自閉症の方は「認知」「認識」「理解」が大多数の人たちとは異なっています。その違いが「障害特性」と呼ばれるものです。

その障害特性に周囲からの適切または不適切な関わりが加わることで現れる行動が良くもなるし悪くもなります。

大多数の人と違う「認知」「認識」「理解」を障害特性と言い、
周囲の無理解が加わることで行動障害に発展していく。

自閉症の特徴を整理する~4つの視点から~

社会性の特性

人や集団との関わりに難しさがある
  • 視線が合わない
  • 人との関わりが一方的なことが多い
  • 相手の気持ちに関係なく行動してしまう
状況の理解が難しい
  • 周囲に合わせて行動できない
  • 周囲の状況に対して興味を示さない
  • 危険や迷惑、社会のルールに関係なく行動してしまう

自分がすべきことが明確であれば集団への適応が増します

コミュニケーションの特性

理解が難しい
  • 言葉で支持をしても行動できない
  • 言葉で支持されたことと違うことをする
  • 相手の言葉をそのまま繰り返す(エコラリア)
発信が難しい
  • 行動や仕草などで自分の気持ちを表す
  • 言葉で自分の気持ちを伝えることができない
  • 言葉はあるが、自分の気持ちを明確に伝えることができない
やり取りが難しい
  • やり取りがかみ合わない
  • やり取りが続かない
  • 唐突に話し始めたり、黙り込むことがある

話し言葉だけでなく、目に見えるツールを活用することで、伝達度が増す

想像力の特性

自分で予定を立てることが難しい
  • やることがない時にウロウロしている、じっとしている
  • 自分から動くことができない
  • 予定の変更に混乱することが多い
変化への対応が難しい
  • 自分のルールを変えると混乱することが多い
  • 日課が変更されると混乱することが多い
  • 活動を途中でやめたり、変更することができない
物の一部に対する強い興味
  • 特定の物などへのこだわりや執着がある
  • 自分の興味のあるもの以外に関心を示すことができない
  • 細かいことが気になってやるべきことができないことがある

目の前に存在する視覚情報があるとわかりやすさが増す。
興味、関心のある対象への思いが強みになることも多い

感覚の特性

感覚が敏感、または鈍感
  • 耳をふさぐ、特定の音を嫌がる、特定の音を大音量にする、などの行動がある
  • 眩しがる、目を閉じる、蛍光灯を嫌がる、キラキラに没頭する、などの行動がある
  • 特定の感覚に没頭する、極端に嫌がる、または感じていないような行動がある
  • 著しい偏食、刺激の強い味を好む、同じものばかり食べる、などの行動がある
  • 特定のにおいを嗅ぎたがる、極端に嫌がる、においで入れない場所があるなどの行動がある
  • クルクル回る、ロッキングが多い、高い場所が好き、不器用等、身体の動かし方に特徴がある

感覚に関する反応が心身の状況や調子のバロメーターになることも多い

おわりに

今回は強度行動障害を理解するために必要な基本的な知識ということでお話をさせていただきました。

障害のある方を支援する側にとって、何が原因で自傷や他害等が出ているかわからないことが多く、支援に困ってしまうことも多いと思います。ですが、勘違いをしてほしくないところは

強度行動障害のさなかにいる本人も、その現状に困っている一人、というところです。もっと言えば、本人を中心とした家族や学校の先生たちも、その仲間です。

むしろ、伝え方がわからず、伝える方法もわからない状態で、なんとか必死に行動に出せたご本人はすごいとさえ思います。

今回この記事を読んで、少しでも強度行動障害について理解していただけると嬉しいです。

もし、記事に誤りがあった場合、コメント等で教えていただけると嬉しいです。

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